プロフィール

写真
生駒 敦子
い こ ま            あ つ こ

出身
岐阜県立加茂高等学校 演劇部

役割
主に役者と衣装・メイク。時折、作曲。
演劇に関る事になったきっかけ

今では誰も信じてはくれませんが、私は極度に恥ずかしがりやの子供で人前で芝居するなんて絶対有り得ない事でした。
それが、小学校6年の学習発表会 のクラスの『劇』で担任が私を主役に大抜擢してしまったのです。
自分のせいで父親が人柱にされてしまう、という民話劇でした。劇中で、私は殺されてしまった父を想って泣かなくてはなりません。

…泣けないし、声出ないし、恥ずかしいし……

そんな私に担任の先生は真剣な眼差しでこう 檄をとばしました。
「今、殺されたのは(父親役のクラスメイトの名前)じゃない!!生駒子郎だ!(私の父!!)」

……次の瞬間、私は人柱にされた『おとう』が埋められている土手にすがりついて泣き叫んでいました。

この舞台は成功を収め、私の演技に対して貰い泣きする観客が多数いらっしゃって、再演を望む声が全校で起きたため、異例の『再公演』を行いました。

『…無心で演技にのめり込む事で、人の心に何かを残せるんだ…』
と、初めて感じた11歳の秋でした。
私は今でも、あの時の担任『福田先生』の演出と指導に感謝の念を禁じえません。
今までに見た舞台で一番印象に残っている舞台

劇団四季 『ジーザス クライスト スーパースター』

おそらく、今までに200本以上生の舞台を観ているのですが…。この作品を観覧したのは、高1の初冬、演劇部の先輩に誘われて…たった1800円で劇団四季が観られた時代です。
「イエス キリスト」なんて 全く興味が無く、「イスカリオテのユダ」の存在すら知らなかった無知な私が、翌日の図書館で聖書を借りたのです。『知りたい!』とやたら知的欲求を刺激されたのは、鹿賀丈史、滝田栄、市村正親の魅力でしょう。

いま、思えば、あれは劇団四季の黄金時代でしたね。歌と踊りだけでなく、ちゃんと演技が伴っているミュージカルが観せられた頃です。
ロックオペラだから、感情が伝えにくい舞台なのに15歳の私に『ジーザス』の苦悩、『ユダ』の愛と嫉妬、『ヘロデ』の異常な性癖が理解できたのは奇跡です。
幕が下りたあと、暫くは衝撃に打たれ席を立つ事ができませんでした。

因みに、この後、何度か同じ演目を大枚はたいて観ましたが、役者が替わると「伝わって」来なくなり、歌や踊りが上手くても芝居が拙ければ『感動』を呼び起こすのは至難の業と改めて思い知りました。
道化芝居との出会い、入団のきっかけ

『出会い』と言うか…、創立メンバーです。はい。
本当は進学しないでプロの劇団の養成所に入りたかったのに、親に泣かれて普通に音大へ進学してしまいました。
しかし、芝居への情熱を捨てられず、自分たちで劇団創っちゃいました。
コメント

道化芝居を結成してから30年越。
そんな年月を長く感じたり短く感じたりしながらも、『常に進化する』という気持ちでやっています。
どんな役でも、皆さんの印象に残る、感動する演技ができるよう頑張って行きますので、よろしくお願いします。
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